【お便り】長野県Iさんより、いただきました(加筆修正して転載)

投稿者: | 2020年7月8日
安井佑院長の医療法人社団 焔(ほむら) やまと診療所 がガイヤの夜明けに
http://kensei-liaison.org/archives/1226

■やまと診療所のガイアの夜明けを観て(介護職)

職業として観た感想は、
  若い人達が自ら志願して死を目前にした人や、その家族に寄り添い、的確に支援していく事に尊敬の思いを持った。ケースバイケースで、対応も一つとして同じものは無く、とても神経を使う細やかな仕事だけど、やりがいを持って仕事をしている事に、とにかくすごいと思った。
 患者にとって頼れる、信頼できる大きな存在。こういうコーディネーター的な仕事は大変だけど、みんなの繋ぎ役として重要かつ必要な存在だと思う。
 新卒で入ったという女の子の動機を観ていて涙が出た。この診療所を立ち上げた若い医師と、そこに集まって働いている人達みんなすごい。

◇患者・家族の目線としては、
 余命わずかとなったらなおさら、自分の好きなように、好きな事を精一杯したいはず。どうせ寝てるだけなら家で寝ていたい。どうせ死ぬなら家で死にたい。あとわずかしか時間がないのなら好きなもの食べたいし、お酒も飲みたい。
 行っておきたい場所もあるかもしれないし、会っておきたい人もいるかもしれない。多少体はきつくても、精一杯最期くらい頑張ってしたい事をしたい。旅立つ時はやり切った、後悔はないと思って行きたい。

◇田舎では、
  自宅で最後を迎えたいからって在宅医療でやってる人どの位いるのかな。訪問ヘルパーも仕事が少なくなってるって聞いた。結局、施設に預けた方が楽らしい。 一人暮らしの人もいよいよになったら施設へって流れだと思う。
 施設で亡くなっていく人たちはほとんど認知症で、寝たきりの人だけど、だんだん認知症が進んでいく中できっと「家に帰りたい」って思ってたんじゃないかって思う。
 事情で家に行けない場合もあるけれど、体力のあるうちに外出できて、好きなもの食べたりすることができたら良いな。


渡部)現場で看取りに触れている方からの生の声を、考えを、聞く機会というのは本当に限られており、今は偏見のようにも思えてしまうでしょうが…人は必ず死ぬ!これだけは決まっていて逃げられないものだからこそ今一度!健康や年齢に関わらず考えてみてほしいと切に思います。

 たとえば…怪我したら?病気したら?と生命保険や傷害保険などに入ってる方多いですよね?家なら、もしも家事や地震に遭ったらと火災保険や地震保険または家財保険などに入ってますよね?車や自転車に乗る方は自動車保険(対人・対物・車両保険)など当然に入りますよね?旅に行くなら旅行保険、スマホの故障の為に携帯保証など言い出したらキリがないくらいでしょう。

 では、上記したもしもの時には大変だからと多種多様で多額の保険や保証を考えるならば、もしも死亡してしまった時にのことにどれだけ向き合って対処してますか?必ず死ぬのです。死はネガティブなものではありません

 10代、20代でも保険や保証に入るのと同じ様に 少しだけ、考え始めてみてください。少しだけ、家族などと話してみてください。 終活は高齢者だけの問題ではないのです。僕は色々な方々と話す様になり本当に大切なことだと今は痛感しております。何を話したら?何を考えたら?とわからなければ気軽に問合せから僕に連絡してください。話しましょう!


死を生きた人びと――訪問診療医と355人の患者(小堀鷗一郎)
http://kensei-liaison.org/archives/1255

人生をしまう時間(小堀鷗一郎)
http://kensei-liaison.org/archives/1263