【財団事業案内】100歳大学の設置を推進

投稿者: | 2020年7月7日

●⦿ 人生100歳時代に合った教育「100歳大学」

 人生100歳時代の到来は、まさに「新しい時代」の始まり といえ、これまで「余生」と考えてきた時間が2倍にも3倍 にも延びるということであり、「もう一つの人生」が追加 されたと捉えることができます。

 すなわち、「老いの生き方が問われる時代」に入ったと いうことであり、老いについてさまざまな課題と対策を誰 もが事前にしっかりと学び、備えられるよう「老い方を学 べる仕組み」の構築が必要となってきたといえます。こう した仕組みは、まだ世界のどの国にも事例はなく、初めて 人生100歳時代を迎えた日本がパイオニアとして開発し、 「老い方を学ぶ仕組み=人生の下山の義務教育」として 新たに構築する必要があるのではないでしょうか。その 具体的な仕組み、それが当財団が提唱する「100歳大学」 構想です。

 「100歳大学」とは、人生100歳時代という新しい時代 に、長い老いのステージをどう生きるかについて体系的 に学ぶ学校であり、将来的には「老いの義務教育」を目指 す仕組みです。市区町村が、人生100歳時代に相応しい 健康長寿の「人づくり」と「まちづくり」のために設置する、 住民のための「老いの学校」といえます。

 いま全国各地の自治体において、「100歳大学」の考え 方をもとに、その設置を目指す動きが始まっています

全国の自治体に「100歳大学」の設置を推進(PDF)

「100歳大学」のねらい

1.人生100歳時代の老いの生き方の基礎、基本を体系的に学ぶ

2.将来的に市区町村に「老いの義務教育」の導入を目指す

3.自治体が健康長寿の「人づくり」と「まちづくり」として捉える仕組みの構築を目指す

4.その目指すところは次のとおり
・平均寿命と健康寿命の差の短縮(アクティブシニアの育成)
・健康長寿のまちづくりに活躍できる人材づくり(地域貢献シニアの養成)
・同世代が老いの生き方を学ぶ「仲間づくり」
・各自治体が当面している「地域包括ケアシステム」の3層目の人づくり


■出典:一般財団法人 健康・生きがい開発財団