【第2回@3/8-9】 医療安全心理・行動学会 学術総会 in 大阪大学コンベンションセンター

投稿者: | 2025年3月8日

第2回 医療安全心理・行動学会 学術総会

開催概要

  • 学会名:第2回 医療安全心理・行動学会 学術総会
  • テーマ:「医療現場と心理学・行動学の架け橋」
  • 会期:2025年3月8日(土)~3月9日(日)
  • 会場:大阪大学コンベンションセンター
  • 開催形式:現地・WEB併催
  • 共同総会長
    • 篠原一光
    • 藤田眞幸
    • 遠藤純男

(渡部)今回の参加は、本学会の共同総会長を務められた 遠藤純男先生 とのご縁によるものです。医療安全というテーマは、事故防止やリスク管理という側面だけでなく、人が安心して医療を受けられる環境をいかに築くかという、より本質的な問いを含んでいます。
 学会では、心理学・行動学・人間工学・医療倫理など、多様な専門領域から医療安全を捉える発表が行われていました。特に、安全活動を Why(なぜ行うのか)・What(何を行うのか)・How(どのように行うのか) という視点から整理する講演や、医療意思決定と社会的厚生をめぐる倫理的課題についての講演は、大変印象に残りました。

 私自身、地域におけるフレイル予防や健康生き甲斐づくり、さらには高齢者支援や虐待防止といった活動に携わっていますが、これらもまた安全・安心な地域社会をどのように築くかという問いにつながるものだと感じています。


 遠藤先生とのご縁がなければ、私自身が医療安全をこれほど多角的に学ぶ機会はなかったかもしれません。医療安全は専門職だけの課題ではなく、患者、家族、地域住民を含めた社会全体で支えていく文化であることを改めて実感しました。このような学びの場に参加できたことに感謝するとともに、医療安全の視点を地域活動にも活かしていきたいと思います。

参加した3月8日の学術総会では、

  • 特別講演
    • 安全活動を再整理する ― Why、What、Howの3つの活動レイヤーとその連動
    • 座長:藤田眞幸 教授
    • 演者:小松原明哲

 特別講演はとても興味深い内容でした。医療安全の取り組みは、何をするか(What)に目が向きがちですが、その背景にあるなぜ行うのか(Why)、そしてどのように実践するのか(How)までを含めて捉え、それぞれのレイヤーを連動させることの重要性が示されていました。安全を単なるルールや手順としてではなく、組織文化や価値観と結びつけて考える視点は、医療現場のみならず、地域活動や組織運営にも応用できるものだと感じました。

教育講演

  • 社会的厚生に資する医師の医療意思決定と医療倫理
  • 演者:藤井聡

 教育講演も非常に示唆に富む内容でした。医師の意思決定は個々の患者に対する影響にとどまらず、医療資源の配分や公衆衛生といった社会全体の利益にも関わるものであり、その責任の重さと倫理的課題について改めて考えさせられました。

 医療安全は医療従事者だけの課題ではなく、患者や家族、地域住民を含めた社会全体で支えていくものだと多くを学びました。