
― フレイル予防から介護DXまで、地域包括ケアの未来を考える ―
東京ケアウィーク’26が始まった。会場には、介護・医療・健康施術分野の最新製品やサービスが集結し、介護現場の課題解決に向けた多様な提案が行われていた。東京ケアウィークは、高齢者の暮らしを支えるあらゆる製品・技術・サービスが一堂に会する、日本最大級の商談型展示会である。介護事業者、医療機関、自治体関係者、リハビリ専門職など、多くの関係者が来場し、活発な情報交換が行われていた。
東京ケアウィーク’26(Tokyo Care Week ’26)
会期
2026年2月25日(水)~27日(金)
9:30~17:00(3日間)
会場
東京ビッグサイト
西展示棟(西1・2・4ホール)
第12回 CareTEX東京’26
介護用品、施設設備、施設運営支援サービスなどを紹介する介護業界最大級の専門展示会。
第9回 Careテクノロジー東京’26
介護ロボット、見守りシステム、ICT・DX、記録支援システムなど、介護現場の生産性向上を支える最新技術を展示。
第9回 ヘルスケアJAPAN東京’26
フレイル予防、健康づくり、運動プログラム、認知症予防など、介護予防・健康寿命延伸に関する製品・サービスを紹介。
第7回 からだケアEXPO東京’26
接骨院、鍼灸院、整体院、リラクゼーション施設など、健康施術産業向けの機器・サービスを集めた専門展。
治す医療から支える地域へ
会場を歩いて感じたのは、医療や介護が単独では成り立たない時代に入っているということである。
病院だけでなく、
- 在宅医療
- 介護事業所
- 地域包括支援センター
- 薬局
- 行政
- 地域住民
が連携しながら、高齢者の生活を地域全体で支える仕組みづくりが求められている。
特に印象的だったのは、介護DXや見守りシステムが人を減らすためではなく、人を支えるための技術として紹介されていたことである。
フレイル予防は“まちづくり”
フレイルは、身体機能だけではなく、社会参加や生きがいとも深く関係している。
そのため、フレイル予防はまちづくりという視点がますます重要になる。
地域での通いの場、運動習慣、多世代交流、介護予防活動などを継続するためには、病院・介護・行政・住民をつなぐ”リエゾン”の役割が欠かせない。
おわりに
東京ケアウィーク’26は、単なる展示会ではなく、日本の超高齢社会の未来を考える場であった。介護人材不足、医療費の増大、独居高齢者の増加など、多くの課題がある一方で、テクノロジーや地域連携によって新たな可能性も広がっている。
大切なのは、制度や技術を導入すること自体ではなく、
誰もが住み慣れた地域で、その人らしく暮らし続けられる社会をどう実現するか
という視点である。
フレイル予防も、介護DXも、地域包括ケアも、その先にいる「人」のためにある。東京ケアウィーク’26は、そのことを改めて実感させてくれる貴重な機会となった。