在宅死と病院死、命を終えるための医療、医療と介護の分断……私たちは、死についてあまりに無知です。ある年齢を過ぎれば、人は死へのプロセスを生きていくこと、「死を生きる」ことになります。
709人の生老病死を見つめてきた訪問診療医・小堀鷗一郎氏が記す「普通の人びとの死」が、私たちたちに死と向き合う勇気を与えてくれます。
【第1章】在宅死をめぐる希望と現実
1 訪問診療医前史
2 「老い」は克服すべきものか
3 新型コロナウイルス蔓延下の在宅医療
4 在宅死のアポリア
【第2章】命を終えるための医療──人それぞれのカルミネーションを求めて
1 Culmination(カルミネーション)―─最期の望み
2 「生への医療」から「死への医療」へのターニングポイント
3 アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)は社会に浸透するか
4 海の見える家──ある夫婦の物語
【第3章医療と介護
1 医療と介護の境界
2 介護難民と死の差別化
3 異業種の介護業界参入
4 営利追求と良質で適切な医療の提供
【対談】 在宅医療のパイオニア・黒岩卓夫氏との対話
結び 在宅医療の近未来
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2024/4/19)
- 発売日 : 2024/4/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4022519797
- ISBN-13 : 978-4022519795