
テーマ:医療の質をハカる
察る・測る・図るという三つのはかるが重ねられていた。医療の質を、現場の機微から察し、データで測り、より良い形へと図る(計画する)。測定と数値化にとどまらず、人の目と意図をもって質を育てるという含意が込められた、よく練られた言葉だと感じた。
会期:2025年2月15日(土)~16日(日)
会場:東京大学本郷キャンパス
医学部1号館 1階・3階講堂
医学部2号館 1階・3階講堂
主催:日本医療安全推進学会
共同総会長
工藤 篤 先生(東京科学大学病院 医療安全管理部)
相田 伸二 先生(京都大学医学部附属病院 医療器材部)
富田 隆 先生(国際医療福祉大学三田病院 薬剤部)

歴史ある本郷キャンパスで、 記念すべき第1回の学術総会に参加した。会場は東京大学医学部の歴史ある校舎。赤レンガのアーチをくぐり、年季の入った木の机が弧を描く階段教室に身を置くと、それだけで自然と背筋が伸びるような感覚があった。会場となった東京大学医学部1号館。赤レンガのアーチが印象的な歴史ある建物。
多職種連携シンポジウム(SP02)
日時:2025年2月15日(土)13:30~15:30頃
会場:東京大学医学部2号館1階講堂(第3会場)
座長:納谷幸男 先生、遠藤純男 先生
その中で、
多職種連携 ― MSW(社会福祉士)の視点より ―
と題した講演が行われ、札幌大学社会学部社会福祉学科の高橋真也先生が登壇された。

(渡部)今回の学術総会への参加は、多職種連携シンポジウムの座長を務められた遠藤純男先生(大和徳洲会病院)とのご縁がきっかけでした。遠藤先生とのつながりを通じて参加した本シンポジウムでは、医療安全を単なる事故防止やリスク管理として捉えるのではなく、人と人との連携によって支えられるものとして考える視点に触れることができました。
超高齢社会を迎えた今、病院の中だけで完結する医療ではなく、地域全体で患者さんの暮らしを支える仕組みづくりが求められています。今回の学びは、フレイル予防や地域共生社会の実現を目指す活動にも通じるものであり、今後の実践に活かしていきたいと思います。
遠藤先生とのご縁から得られたこの貴重な機会に感謝するとともに、多職種が互いの専門性を尊重しながら連携することの大切さを改めて実感した一日となりました。
高橋真也先生のご講演から医療安全というと、医療事故の防止やマニュアル整備を思い浮かべがちですが、本シンポジウムでは、人と人との連携そのものが安全を支える基盤であることが改めて示されました。
特に印象的だったのは、高橋真也先生による、MSW(医療ソーシャルワーカー)の視点から語られた多職種連携の重要性です。患者さんやご家族の生活背景、経済状況、社会資源の活用状況を把握し、医療・介護・福祉をつなぐ役割は、地域包括ケアが進む現代においてますます重要になっています。
医師、看護師、薬剤師、リハビリ専門職、MSW、ケアマネジャーなど、それぞれの専門性を尊重しながら協働することは、単なる効率化のためではなく、患者さんが安心して地域で暮らし続けるための医療安全そのものであると感じました。